ブラジル・日本人サンバダンサーの華麗な日常

ブラジルに住む日本人サンバダンサーの全く華麗ではない日々

ブラジルに8年住む私が教えるリオ・デ・ジャネイロを歩くのに心得ておきたい11のこと

リオ・デ・ジャネイロオリンピック開幕まであと一週間を切った。

日本ではあまり盛り上がっていないとか、いろいろな不備や治安の悪化が取りだたされているようですね。

私は現在休みを利用してリオに滞在しており、治安の悪さを肌で感じるところもあるので、リオ五輪のためブラジルに滞在する方々に向け日本人がここで気を付けたほうがよかろうと思う点について自分の経験も踏まえて言及していきたい次第だ。

こんな感じでツッコミありきであえて、というふうに書こうかと思ったりもしたのだが、

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読んだ方が本当に混乱してしまうと困るので、たまにはちゃんと皆さんのお役に立つような記事を書いてみようかと思う。

 私のような者に偉そうなことを言われたくないだろうが、危ない目に遭うのを恐れかなり気をつけて生きているのでまだ強盗などの被害には幸い遭ったことは無い。

ごく個人的な視点からではあるがどうか信用して聞いてほしい。

 

1.貴金属は身に着けない

時計・ネックレス・ブレスレット・指輪・耳輪は、街をぶらぶら歩くだけの際は特に、輪という輪はホテルの貴重品ボックスに入れ鍵をしめて出かけよう。

ブラジル都市伝説的に、

ブラジルでは強盗に指輪をしていると指ごと、ブレスレットをしていると手首ごと、そしてネックレスをしていると首ごと切り落される、

という話がまことしやかにささやかれており、来伯(伯剌西爾ー伯=ブラジルの漢字表記の頭文字)前の日本人を震え上がらせている。

そんなに頻繁に起こることではないが、全くそういうことが無いとも言い切れず、

首こそ切られないにしても、驚きの海外ニュース映像!などでブラジルのTV局のインタビュー中に白昼堂々とネックレスをもぎり取らた地元のおばさんの映像を見たことがある方も少なくないだろう。

youtu.be

私も最近リオの家の大家サンドラさんと出がけにばったり会ったときに、そのネックレスは外して出かけなさい、とアドバイスされた。

でも、こんなの1000円もしない安物だよ?と反論したのだが、

最近のブラジル経済の悪化によって今まで泥棒で無い人も生きるため泥棒になってしまっているので目利きのプロばかりでは無くなっているしこの前も近所でそういう事件があったばかりなのでやめておいたほうが良い、というのであった。

以前より目立つアクセサリーを付けたいときは目的地付近の安全な場所でつけるようにはしていたが、最近はさらに気を付けた方が良いようだ。

危険な目に遭ったり怪我をする可能性を低くするために高級レストランなどに行くとき以外は貴金属類は身に着けない方が無難であろう。

ちょっとした隙をついてその場の思いつきで犯行をする輩も多い。

犯罪者たちは隙のある人間を探しているので、つけいる隙を作らないことが肝要であるように思う。

 

2.服装に気を付ける

服装も日本人丸出しのファッションは避けるべきだ。私は日本人なので日本人観光客は一発でわかるが、ブラジル人から見ても、あ、観光客だな、というのはその雰囲気で一目見ればすぐわかるはずだ。

特に日本人女子は日焼けを気にしたり露出を嫌ったりしてブラジル人からすると独特な恰好をされる方が多いのでものすごく浮く。

Tシャツひとつにしても日本人好みのものはカットがつつましやかなので、周りをよく観察してできれば現地っぽい服装をひと揃えしたほうが良いだろう。

ただしブラジルだからと言って開放的になりすぎ、露出が激しすぎるのも逆に目立ってしまう場合もある。

街中で大胆なミニのワンピースや体にフィットしたミニスカートにチューブトップにヒールなどのイケイケな恰好では、日焼けしていない東洋人はやけに目をひいてしまう。

具体的な事を言うと、もしオシャレをしてちょっと露出をしたい時には、例えばトップだけがばっと背中の開いた服を着て長い丈のパンツを履く、または上の露出は控えめにして下だけピタっとしたミニスカートを履く程度にとどめておきたい。

上も下も全開に派手に露出してしまうと一見道に立っている売春婦のように見えてしまいかねないので、何事もバランスが大事だと思う。

以前やけに頻繁に道で強盗に遭う知り合いがいたが、近所のスーパーに行くのにも常にそういった服装で歩いていた。

犯罪に遭わないまでもよく変なガラの悪い輩に声をかけられていた。

それに強盗にしたって誰かを襲うときはびびっているのだ。

どうせ襲うのならひらひらと弱そうで走って追いかけたりできなそうなファッションの人を狙って襲うのは当然と言えよう。

 

3.歩きスマホは論外、音楽を聴きながらも✖ 

これは案外男子のほうがうかつにやってしまいがちなことなのであるが、スマホで道を調べる時なども人気の多い安全なところを選んでその場所だけでさっと調べて携帯はすぐにカバン等にしまおう。

さらに言えば安全なところでだけ見たつもりが、そこで目を付けられてしばし追跡され人気のない場所でやられる場合も多いので、携帯等を出した場所からしばらくは誰かにつけられていないかを後ろを振り返って何度も確認したほうが良い。

誰もついてきていなくても“私は気を付けていますよ”というのをアピールするために時々周囲を見るのはリスクを減らす効果がある。

イヤホンをつけて音楽を聴きながら歩くのもやめた方が良い。何かあったときに外の音が聞こえず不注意になるし、イヤホンを付けているということは必ずスマホか音楽を聴くための機器を持っていますよ、と宣伝して歩いていることと同義に他ならないからだ。

私の日本人の友人もコパカバーナでそれをやって、まんまとi・podをカツアゲされていた。

私見だが、女子供でも老人でもない日本人男性は襲っても罪悪感が薄く狙われやすいのではないかと思う。男性といっても多くの場合体格の差は歴然だし、旅行者の日本人は金をたくさん持ってるんだから健康そうな男子からちょっとくらい盗んでも良いのだと、自己正当化したい泥棒心をくすぐるような気がする。

 

4.お金は小分けに

よく言われることだが、強盗対策としての見せ金用にお金を小分けにしておいたほうが良い。

あんまり少ないと疑われたり逆上される恐れもあるので50レアル以上はあったほうが良いだろう。

こちらで強盗強盗と言うが、その多くは“カツアゲ”に近いものだと思う。

金目のものを持っていて強くなさそうなやつに寄ってきて金出せ、と言ってくるわけだ。

でも、もしあなたが腕っぷしに自信があっても絶対に逆らわないで欲しい。

知り合いの185センチを超えるガタイの良いブラジル人青年でも、友人たちと夜道を歩いていたら強盗に遭い、抵抗すると近くの仲間を呼ばれ囲まれてぼこぼこにされ、買ったばかりのナイキのスニーカーを狩られた、と痣の残る痛々しい顔で被害を訴えていた。

このようにこちらにどんなに人数がいても、応援を呼ばれたりすることもあるし、あなたが本当は武術の達人であっても、銃を出されたらおしまいだ。

何度も言うようだが強盗する側だってビビっている場合がほとんどなのだ。

下手に刺激をして混乱した強盗にズドンと引き金を引かれないように、ポケットなどにしのばせた見せ金をここにある、と指さして素直にお金を渡すほうが賢いだろう。

あ、しかし、見せ金と言ってもポケットなどから見えないように、お札の形がわかるようなところには入れないように。

これも以前、薄い生地のパンツの後ろポケットにお札を入れておいた知人が目の前で黒人の男の子にタックルされてお金を奪われたことがある。

幸い軽い擦り傷とポケットを破られただけで済んだが、結果、不用意に危険を呼び寄せることになってしまった。

たいした被害が無くてもその後の旅行をびくびくとトラウマを抱えながらテンション低く過ごす羽目になってしまったらつまらない。

 

5.流しのタクシーを拾うときは会社名と電話番号が車に明記されているものを選ぶ

最近はUBERなど発達してきてはいるが、

ブラジルでUBERに乗ったら【リオデジャネイロ&サンパウロ編】 - Meg In The World

どうしても流しのタクシーを拾わなければならない場合もあるかもしれない。

そういった場合は必ず車体に会社名と電話番号があるものを探して乗って欲しい。

それでも観光客だからとボラれる可能性もある。

だが無記名のタクシーよりもだいぶ信用できるはずだ。

そしてちゃんとタクシーの運転手さんの顔や服装や雰囲気をチェックして欲しい。

私は顔つきや風貌が良くないと判断したら一度止めてもやりすごし決して乗らないようにしている。

とても疲れていた時にそれらの確認をせずに流しのタクシーを拾ってしまい(無記名・チンピラ風)、乗った後にその運転手の胸のボタンが4つほど開いており、極端にガラが悪いことに気が付いた。

そしてメーターを見ると2秒に一回の間隔でタクシーのメーターがカンカンと上がっていく。

これは確信犯だ、絶対にやばい、と察したので指摘はあえてせず、速やかに自分の知っている場所でタクシーが拾いやすいところに行き先を変更し、お金を支払って降りた。

目的地の半分くらいのところだったが通常の倍以上の金額をメーターは指していた。

このように悪質なタクシーはメーター自体に細工をしている場合もあるので要注意である。

はじめてブラジルに旅行で来たときも秒速メータータクシーに運悪く乗ってしまったことがあり、正規の値段より少し多く払って逃げるようにホテルに飛び込んだのだが足りないと追いかけてきて、ものすごく汚い言葉で脅され罵倒され、ずっとフロントで揉めた経験がある。

こういう時ホテルの人は仲介など絶対にしてくれない。また、路上で襲われた時も周りの人は誰も助けてくれはしないので、肝に命じておいて欲しい。

ちょいちょい遠回りをされたりボラれたりもするだろうが、悪質すぎるケースを除けばよく考えるとたかが何百円かの話だ。

ズルに気づいて交渉し言い争いになっても確信犯の場合はラチが開かず、数百円以上分の徒労感と不爽快感が残ることになることだと経験上わかっているので、

悔しいが最近は、

『このくそ✖✖✖めが、こんなはした金くれてやるわ♡』

とディスったことを察せられないように日本語で毒づき、請求された値段を払うようにしている。

 

6.危ない場所には近づかない、立ち入らない。

言うまでもないがファベイラ(貧民街)には近づかないことだ。

私もこのブログでファベイラのバイリ・ファンキに行った時の話

joe.hatenadiary.com

について書いたりしているが、絶対に行かないでください。(この絶対は絶対で!)

ここには詳しくは書いてはいないが、行くときはいつも大勢の慣れたブラジル人と、信用できる友達やそのファベイラに住む友達何人かの同行の下、いつも守られつつ一緒にいてもらっていた。

日系人すら近づかず、東洋人の顔をしているものなど一人もいないので そんなところ日本人だけで行った日には滅茶苦茶に目立ってしまう。

バイリは論外だが昼間だってもちろん危険で、私はファベイラの近くに住んではいるがここまでなら近づいても大丈夫というラインを把握しているし、ひとりでは絶対に立ち入ることはしない。

ある日リオの家の近くのファベイラに住む友達と会う約束をしたときに、遅れてこないでね!と念を押すと、時間どおりに行けるかわからない、、、と言う。

なんで?前から約束してたじゃない?!と語尾を荒げると、

最近ファベイラの家のそばで結構な銃撃戦が頻繁に起こってて出がけに勃発するかもしれないから、それが収まるまでは家を出られないんだ、ごめん、、、と謝られた。

いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。

 

こっちこそごめんよ。

 

彼が危険なファベイラで暮らしているのは知っていて、一緒に家の近くまで訪ねさせてもらったこともある。

だがそこまでは思い至らず時間にルーズなせいで家でダラダラしていて遅れるのだと決めつけた自分が恥ずかしかった。(そういうことも多いのだとは思うけどね。)

ここでは日本人の想像力の限界を超える日常があることも忘れないようにしたい。

 最近は若者の間でファベイラでのライブやセレブパーティーなどするのも流行っているが、もし行く場合は信用のできる地元の人と同行の上で安全を嫌というほど確認し、危険な目に遭う可能性もあるという覚悟を持つことだ。

それでも自分だけでなく他人に迷惑をかける結果となる場合もあるので、細心の注意を心がけて欲しい。

ファベイラでなくとも、人の少ない小道、トンネルの歩道、薄暗いところやすさんだ雰囲気の場所に近づいているような気がしたら速やかに引き返そう。

 

 

7・叫んで走って逃げる

強盗に遭ってからではもう遅いが、強盗など怪しい人に狙われているような気がしたら、叫びながら人気(ひとけ)のある方向に走って逃げる、というのは、実は私が実践していることである。

叫ぶ言語は日本語でもなんでも構わない。

ある時バス停に降り立ち、治安の良い地域ではなかったが人気もそう無くもなかったし目的地まで50メートルほどだったのでタクシーを拾うのもためらわれ歩いているとその反対方向から黒人の男の人がやってくるのが見えた。

多分互いの距離は10mほどだったか。

ちょっと怖かったので歩きながら私が道の右側に寄ると右に、左側に寄ると左にその人物も私の動きに合わせて通り道をふさぐように両手を広げ方向を微妙に変えてきた。

あ、これはまずい。

もう一度右に寄るとまた動きを合わせてきたのでこりゃだめだと来た方角に素早く方向転換し、

殺される~!と叫びながら走って逃げた。

一瞬追いかけてくる気配はしたが、わりとすぐ店の並ぶところに出れたのでそこで事情を話し、しばらくそばに居させて欲しいと頼んだ。

その強盗未遂犯と思われる人物は私のあまりもの剣幕に驚いたのかそれ以上追いかけては来ず、再び闇の中へ消えて行った。

本当に強盗犯だったかはわからないし、もしかしたら危なくなかったかもしれない。

別の日に他の場所で、うろうろしてる怪しい男がいるの!と近くの店に飛び込んだら、ありゃ近所で昔から働いてるやつだから大丈夫だよ~、と言われただの勘違い野郎だったときもある。

だが、実際に危ない目に遭ってからでは遅いのだ。

危険に遭う前に察知して避ける瞬発力も大事ではないかと思う。

 

8.パスポートはコピーを持ち歩く

ここからは直接生き死にには関係は無いとは思われるが、うっかり忘れがち・ありがちなことなので書いておきたい。

旅行慣れしている人からしたらば当然のことだが、年齢や本人確認の必要なところに行く場合、身分証明書を持ち歩くことは必須だ。

会社の入った複合ビルを訪れる際や夜遊びにクラブなどに行く際にも入り口で必ず身分証明書の提示を求められる。

パスポートをむやみに持ち歩くのは危険なので、コピーしたものを一部携帯するカバンに入れておこう。

 

9.道は3回聞く

迷ってしまったり地下鉄やバスの行き先がわからなくなってしまうこともあるだろう。

こちらの交通機関は日本に比べて親切とは言いがたく、いちいち停留所前で次は新善町~新善町~、などとのアナウンスがなかったり、あっても聞き取りにくかったり、電光掲示板に表示されなかったり、表示されていても間違っていることすら起こり得る。

バスであれば運転手か集金係として同乗している職員に、近くにいる人に聞く場合は3人ほど、距離を置いて別の人にも聞いてみた方が良い。(そこまでしても情報が間違っていることもある。)

ブラジル人は概ね親切で、切り捨てるように知らないと言ってしまったらなんか悪いなあ~、と瞬時に思ってしまうのか、よく嘘を教えてくるからだ。

その人のいい笑顔を信じて何度逆方向行きのバスに揺られただろうか。

皆だます気などは無くて、目の前で困っている人の問題を解決して喜んでもらいたいという心意気から、うろ覚えで適当なその場しのぎのことを言ってしまうようだ。

その気持ちだけは真にありがたいが、正直迷惑なのでわからないならわからないとはっきり告げて欲しいと切に思う。

 

10.社交辞令を真に受けない

ちょっと上級者編でもあるかもしれないが、地元のブラジル人とひょんなことから仲良くなって、また会おうという話で盛り上がることもあるかもしれない。

それは旅のとっても素敵な思い出となるだろうが、鵜呑みにしない方が良い。

いつもそこに居る人、働いている人であればまた会える確率は高いが、約束のその多くは残念ながら反故にされるだろう。(例外もあると思うのですが、あくまでも経験則から述べています。)

やはり彼らに悪気は無くて、ただ日本人と比べると何日も先の事を考えるセンスを先天的に持っていないように思う。

私の持っているポルトガル語の教材の中で一押しな本にも、

『社交辞令での招待』

という項目があり、

但し書きには

『日にちを言わない招待は招待ではありません』

と、記してある。

これを見たときは割れるほど膝を打ったせいでその膝の皿は割れ水が溜まり、現在も両膝から、しまいには体中から南京玉すだれのように水が噴き出してきて止まらないほどだ。

気の合いそうなブラジル人に出会えたことが嬉しくていつまでもにこにこと予定を空けて連絡を待っていたあの頃の私を想うと可哀想で、目からも水のようなものが噴き出してくるようだ。

だが逆に自分から何かを頼んできては約束を破る日本人もいる。

世界の裏側まで大冒険をしているのだから特別に何でも許されると勘違いして自分のことしか考えずやりたい放題ではた迷惑な日本人旅行者にも出会うこともある。

短い旅程の中では約束を守りきれないこともあるだろうが、根本的に人としてやってはいけないことはブラジルであっても変わらないので、お互いちゃんと礼節を持って接したいものである。

 

 11.物乞いにあったら

こちらでは日本にいないタイプも含めいろいろな物乞いがいる。

日本でもたまに見るタイプの服装がそれっぽく匂いが強烈なおじさん、子供、おばあちゃん、赤ちゃんを抱いたお母さん、ファミリーなど。

それも一部の地域では裏の業者が仕切っていて、朝にバンに乗せてそれぞれを配属の地点に置き、また夕方になると回収しに来るなどという噂もある。

母子のカップリングもその日はじめて会ったよその子を貸し与えて母子のように見せ配置させることもあるという。

それでも莫大な数がいるので全部の物乞いが組織立ったところに身を置いているわけではない(だろう)。

日本では特別な場所に行かない限り日常的にそうは頻繁に路上生活者に出会うことはなく、ちょっとした衝撃だ。

身なりの良くない裸足の子供に何かせがまれれば、言葉が分からなくてもだいたいどういう状況かは理解できるだろうし、何かあげたいな、という気持ちになることだろう。

カトリックの影響かここではよく物乞いと普通に会話する人やお金や食べ物などを道すがらに与えている人を見かける。

何かをあげるのは毎回だとキリがないので、自分の気が向いた時にあげたいと思った人に1~2レアル程度あげればいいのではないかと思う。

ただし、周りの皆が言うには、物乞いにお金をあげてもほとんどは酒やドラッグに使われてしまうという。

子供の物乞いの時も同様で、ろくでもない親に金を集めてこいと命じられていてアガりが少ないと怒られて殴られたりするケースもあるようで、やはりジャンキーである親の麻薬や酒代に消えるのだという。

なので私はできるだけ食べ物などをあげるようにしている。

レストランでの残りや、時間があれば近くのスーパーでクッキーなどを買って子供に渡したりする。

ある日ハンバーガー屋に並んでいたときには、お腹がとても空いていてハンバーガーを買いたいのでお金をくれ、と言われた。

その時はお金を出すのはどうかと思ったので、自分の買ったばかりのハンバーガーを半分ちぎって差し出すと、

こんなの要らない、金をくれ。

と吐き捨てるように言われてイラッとしたこともある。

 

以前よく行っていたスーパーの入り口に8歳くらいのいつも殴られたように顔を腫らした巻き毛の男の子が物乞いをしていた。

その生々しい傷を見て何があったのか想像すると胸が締め付けられるようで居ても立っても居られない気持ちになり、彼の手にお金が残らないにしてもと何度か現金をあげたりしていた。

それが彼にとってよかったのかどうかについてはよくわからない。

彼はしばらくして姿を現さなくなった。

通りすがりの私たちに問題を根本的に変える力は無い。

こういったことはただもやもやするだけで苦しいことだが、その時ごとに痛みを感じて世の中が良くなるために何をしたら良いのかを考えることくらいしかできないのかもしれない。

 

 

 まだまだ心得ておきたい点もあるかと思うが、私が今更言うまでもなくとっくに他の記事などに書いてあることも多いので、ここではこれくらいにしておこうと思う。

 

危ない目に遭うかどうかの相当な部分は運に左右され、どんなに気をつけていても遭ってしまうことだってある。

気をつけていたのに遭ってしまった方はあまり自分を責めず落ち込まず、

気をつけずに遭ってしまった方は激しく後悔しこんなことが二度と起こらないように今すぐ美容院に行きブラジルの“ブ”という頭文字だけ残して髪を刈り込みその他の部分を坊主に丸めてくれば、その日からきっと二重の意味で犯罪に遭う確率は少なくなるはずなので、推奨したい。

 

末尾の他の方々の記事はとても読みやすくまとまっていて、この記事もインスパイアされていたり重複するような部分もあるが、ここで書ききれなかったことも書いてあり、皆さんのお役に必ず立つ事と思うので最後に載せておきます。

 

皆さんのご旅行が安全で素敵なものになりますように。

 ボア・ビアージェン!

 

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