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ブラジル・日本人サンバダンサーの華麗な日常

ブラジルに住む日本人サンバダンサーの全く華麗ではない日々

クラッシュ

事故った。

 

私が乗ったコンビ(乗り合いバン)が。

昨日の夜中1時半ごろ、サンバチームの練習の帰りに、

信号の無い交差点で。

 

左から走ってきた赤い車の横っ腹に突っ込んだ。

私は運転手の右後ろに座っており、多分車内の人の中では進む道を横切ろうとするその赤い車に一番早く気が付いた。ああ~車来てるけど避けないの~?、と思って、

もうダメだと悲鳴を上げた直後にはぶつかっていた。

双方の前方不注意と思われる。

交差点の真ん中で止まり、とにかく降りろと運転手に言われ、身体が動くことを確認しフロントガラスの割れたバンを乗り捨てて急いで降りる。

 

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死の恐怖を覚えるほどスピードが出ていたわけではないが、それなりの衝撃があった。

赤い車はひとりの男子が運転しており、友人グループらしき何人か若い女の子も同乗していたようで、まだ10代にしか見えない二人組がショックのためか道の脇に座り込んで涙ぐんでいる。

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双方誰も骨が折れたり血が出たりはしていないが、私は左半身を前のシートに打ち付けたので、翌日打撲とむち打ちくらいにはなりそうな手ごたえだ。

衝撃を受けた部分と頭が痛い。

思わず頭を抱え込むと、怪我は無いかと周りの人たちに聞かれる。

痛いことは痛いが、どっかが著しく壊れてはいない感じで、救急車を呼ぶほどではなさそうだ。

それに怪我をしていても100パー自腹・自力で行かないといけないのだろうし、どうしたもんかと痛む部分をさすりながら周りを窺う。

こういう時は多分日本なら一緒に警察を待って証言などしたほうがいいのだろうが、隣に野次馬で集まってきたタクシーの運転手さんの話では、

「君の乗ってたバンも公営のものじゃないし、赤い車だってもちろんそうだ、免許持ってるかどうかだって怪しい。だからケガしてても何の保障もあるわけないよ。運が悪かったって、それだけさ。え?もし事故で死んでたらどうなってたかって? 同じことさ。運が悪かった、それでおしまい。」

ひどい話だが、ここはブラジル、まあそんなもんだろう。

もうここに居ても無駄なので君は帰っても大丈夫。僕のタクシーで送ってあげようか?と聞かれたが、もうちょっと様子を見ることにした。

保障などは出ないだろうが、一応事故現場と二つの車の損傷具合とナンバーがわかる写真を撮る。

運転手と話すと、「僕は全然(赤い車が横切っているのに)気が付かなかった。」と言うので、ちょっと腹が立ってきた。

直前まで隣に乗っている相棒としゃべっていたための不注意のように見えたからだ。

『私は気が付いてたよ!悲鳴を上げたけどあなたはそのまま避けるでもなくぶつかったのよ!』

私もブラジルでこんなことになるのは初めてで、動揺していた。

誰かに話したりでストレスを発散したかったのだろう、強めの口調になってしまった。

どこか痛いところはないかと聞くので、頭と体が痛い、と言うと病院に連れて行く、と言ってくれるが君の車はフロントガラス割れているし、いったいどうやって?

「病院連れて行くったって、無理じゃん!それに治療費は誰が払うのよ!!」

 と、事故に遭った不安な気持ちと日ごろのブラジルへの不満が混ざり合い、それを彼にぶつけてしまった。

見ると彼は足を負傷したようで引きずっている。

バンの助手席に乗っていた彼の相棒が赤い車のグループに向かって、俺の友達は怪我してるんだぞ!と食って掛かっていたことからしても、優先道路を守らなかったのは向こうなのかもしれない。

なんだか運転手の彼が可哀そうになってきた。

実は事故に遭うまでの帰りの道すがら、暇なのでこのコンビという乗り物の時給をざっと計算してみていた。乗組員2人に対して乗客が3人だったので、割が合わないんじゃないかと余計な心配をしたのだ。それによると私が乗った今回の売り上げは15レアル、500円くらいなのでガソリン代引いて300円ほどだろうか、二人で割って一人150円、という割に合わないことこの上無しで、でもそんな時があってもくさらず犯罪にも走らず真面目に働いているのだから偉いよな、と思っていた矢先の事故であった。

「乗車賃を払った?もし払ったのだったら返す、今から取ってくるよ!」

と足を引きずりながら取りに行こうとするので、支払い前だったので返金の必要は無いことを告げた。

だいたいブラジルにして、相手を責めず自分の言い訳に終始せずに、病院に連れて行ってあげる、乗車賃を返す、などとまで言ってくれるのは相当に良心的なことである。

よく考えたら、車が壊れてしまって足を怪我してその修理・治療費もバカにならない上、明日から働けない身だというのにこの気遣いをしてくれる彼にちょっと感動すら覚えてしまった。

動揺してきつく当たってごめんよ、と思い、彼の足の負傷は大丈夫なのか?他に怪我はしていないか?と労りの言葉をかける。

どうにもならないことはわかっていた。

こちらでは日本ではありえない頻度で目の前で血を流して倒れている重傷者が出るような激しい交通事故を目撃しており、そのたびに、強盗に遭う前に多分いつか交通事故で死ぬ~、と何度もおののいていたのだった。

たいした事故でなかったことはむしろ幸運であったかもしれない。

私がすべきことはここで特に無く、もう家に帰って休んだほうが良いと判断する。

彼が赤い車の主たちと話し合っている時に私の家方面の別のコンビが来たので、一声かけたかったが諦めてその車に乗り込み、家路についた。

 

そんなこんなで今回のブログはマクンバ実践編としゃれこもうと思っていたのだが、それはまた次回としたい。

ここのところリオでもギャングが殺されたとかが画像付きでWHAT`SUPP(日本のLINEのようなアプリ)に頻繁に回って来たり、練習の帰りに携帯を盗まれたというメンバーがいたりと物騒なことこの上無く、サンパウロでも邦人男性がピストル強盗に遭い殺害されてしまったニュースをはじめ、盗難、強盗などの物騒な話は後を絶たない。

そのため、かなりびびって日々気を付けて過ごしており、チームの宴はまだ続いていたのだがあまり遅くまでいて危険な目に遭う可能性を高めるのはやめようと、自分の出番を終え昨日はさっさと帰ることを決断したのに、まさかこんなところで交通事故に巻き込まれるとは予想していなかった。

  という訳で、今回は私のショックを和らげるための緊急事故報告ブログとあいなっている。

 

今朝起きるとやはり体が痛い。頭も痛く、特に首のムチ&ウッチーが活躍している。

左半身の肩・腰のダボ君も健在だ。

今日はリオのサンバ会場で私のチームのリハーサルの日だ。

相変わらず膝も痛い。

が、身体はどうにか動きそうなので参加するつもりだ。

 

一昨日は私の誕生日であった。

自分から誕生日だから祝えとかを言いにくいので、こっちに来てから基本はひとりで

はっぴばーすで~~とう~み~♪

と、世界で一番悲しい歌を歌ってひとり祝うのが通例となっていたのだが、

今年は半ば強引に祝っていただけたりしたので、歌うのを忘れていた。

遅ればせながら今高らかに歌おう。

 

あんはっぴばーすで~~とう~み~♪

 

と。

とりあえずこれを読んでくれた方は今日の私の健闘と幸運を祈ってください。

あ、うちの親には伝えないでね。誕生日の通例行事も含め。間違いなく余計な心配をかけるに違いないので。